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ネズミが家にいるサインは?フン・音・かじり跡から確認する方法

ネズミの可能性を考えるときに確認したい、フン・かじり跡・こすり跡・侵入口の4つの手がかりを示した図解
この記事で分かること
  • 家の中で確認したいネズミのサイン(フン・かじり跡・こすり跡・音・巣の跡・臭い)
  • サインが見つかりやすい場所
  • 触らずに安全に記録するときの注意
  • サインが見つかったあと、次に考えること

「天井裏で音がする」「小さなフンらしきものを見つけた」――そんなとき、まず知りたいのは「本当にネズミがいるのか」だと思います。

この記事のねらいは、ネズミがいると決めつけることではありません。フン・かじり跡・こすり跡・音・巣の跡・臭いといった「サイン」を手がかりとして集め、ネズミの可能性を考える材料を増やすことです。

一つのサインだけで、いる・いない、種類は何か、を断定することはできません。いくつのサインが、どこで、いつ見つかったか――複数のサインと、場所、続いているかどうかを合わせて見ていきます。

ネズミは姿を見つけにくい ― だから「サイン」を手がかりにする

ネズミが活動するのは主に人の活動していない夜中で、姿そのものを確認するのは難しいことが多いです(東京都・ねずみ防除読本)。

そのかわり、ネズミは動き回るときにいろいろな跡を残します。これを「ラットサイン」と呼び、音・かじり跡・糞・足跡・体のこすり跡などがあります(東京都・ねずみ防除読本)。これらを手がかりに、家のどこで活動しているのか、どこから入っているのかを推測していきます。

繰り返しになりますが、サイン一つで判断はしません。次に挙げるものを、できるだけ複数、場所と日付とあわせて確認してみてください。

家の中で確認したいサイン

家の中で確認したいネズミのサインを線画で示した図。フン、かじり跡、こすり跡(ラットサイン)、音、巣の跡、臭いの6つと、それぞれどこを見るか。サインだけで種類は断定できず、触らず安全な距離から写真を撮るよう注記。

フン

黒っぽい粒が、壁ぎわや通り道、棚や引き出しの中、天井裏などに落ちていないか。

フンの大きさ・形・色・落ちている場所は、「ネズミの通り道や活動範囲」を知る手がかりになります。ただし個体差があり、フンだけで種類を断定することはできません。「この形だからクマネズミ」といった見分けはしないでください。

見つけたフンがそもそもネズミのものかどうか分からない場合は、家でフンを見つけたら?まず確認したいことと注意点も参考になります。

確認するときは、素手で触らず、安全な距離から写真に撮ります。落ちていた場所と日付をメモしておきます。同じ場所で新しいフンが増えていくようなら、活動が続いているサインです。

かじり跡

柱、建材、家具、食品の袋、配線などに、かじられた跡がないか。

ネズミの歯は伸び続けるため、絶えず何かをかじる習性があります(荒川区)。新しい木くずや削りかすが落ちていれば、最近の活動を示す手がかりです。配線がかじられることもあります(東京都・ねずみ防除読本)。

配線について

電気の配線にかじり跡・むき出し・焦げたようなあとが見られる場合は、害獣の相談とは別に、電気設備の安全確認(電気工事店や電力会社への相談)も検討してください。

こすり跡(ラットサイン)

ネズミがいつも通る場所には、体の脂分と汚れが付着して、黒光りした跡ができます(東京都・ねずみ防除読本、荒川区・墨田区)。

柱、パイプ、壁ぎわ、すき間の縁などにこうした汚れがないか見てみます。侵入口や通り道の見当をつける手がかりになります。

音(足音・物音)

天井裏や壁の中で、夜間に足音や物音がしないか。夜に多いのか、続いているのかをメモします。

ただし、音だけで動物の種類は断定できません。音から考えられる原因の整理は、天井裏から音がする原因は?にまとめています。

巣になりそうな痕跡

紙、布、ビニールなどが一か所に集められた塊がないか。ネズミは暖かく人目につきにくい場所に、こうした材料を集めて巣を作ります(東京都・ねずみ防除読本)。

天井裏、家具の裏、電気製品の裏、押入やたんすの中、物置、壁の中などが見つかりやすい場所です。無理に近づかず、届く範囲で確認します。

臭い

糞尿がたまると、アンモニアのような臭いや獣のような臭いがすることがあります。臭いの強さと、どのあたりで感じるかをメモします。

サインが見つかりやすい場所

上のサインは、次のような場所で見つかりやすいとされています(東京都・ねずみ防除読本)。

  • 巣になりやすい場所:天井裏、物置、家具の裏、押入やたんすの中、壁の中、テレビや冷蔵庫など電気製品の裏
  • 餌場になりやすい場所:台所、食品保管庫、生ごみの置き場所、仏壇の供物や花、ペットの餌、野鳥の餌台
  • 通り道:壁ぎわ(ネズミは部屋の中央より隅を通ります)
  • 侵入口になりやすい場所:屋根の下の通気口、雨戸の戸袋、電線・電話線の引き込み口と壁のすき間、屋根のひさしの下、壁のひび割れ、建物の基礎のすき間、汚れて閉じない換気扇、配管が壁を貫通している部分、扉のすき間

ネズミは1.25cm程度のすき間でも通り抜けるとされています(東京都・ねずみ防除読本)。侵入口をふさぐ作業そのものは記事3で扱います。

今日、自分で確認できること

安全にできるのは、次のような「記録」と「目視」までです。

  • 見つけたサインの種類・場所・日付・続いているかどうかを書き出す
  • フン・かじり跡・こすり跡・巣の跡は、触らずに安全な距離から写真に撮る
  • 家のまわりを歩いて、侵入口になりそうなすき間がないか外から見る
  • 天井点検口があれば、届く範囲で懐中電灯で照らして様子を見る

避けたいことは次のとおりです。

  • 天井裏や床下など、高所・狭所に無理に入る(転落や踏み抜きの危険があります)
  • フン・尿・巣の材料・死体を素手で触る

ネズミの糞や尿、巣の材料には、衛生上の注意が必要です。素手で触らないようにし、確認するときは使い捨て手袋やマスクを着け、窓を開けて換気します。ネズミの糞尿には、まれに感染症の原因となる病原体が含まれることがあります(腎症候性出血熱、レプトスピラ症など。東京都・ねずみ防除読本)。また、ネズミがいなくなったあとに、ネズミに寄生していたイエダニが人を刺し、強いかゆみを起こすことがあります。掃除や消毒のしかたは記事3で扱います。

ネズミの種類について(補足)

住まいで問題になるネズミは、主に次の3種です。サインだけで種類を断定することはできませんが、参考として簡単にまとめます。

| 種類 | 体長の目安 | 尾・耳 | 主な生息場所 | |—|—|—|—| | クマネズミ | 約15〜20cm | 尾は頭胴より長い/耳が大きい | ビル内部の高い所、壁の中、天井裏。電線を伝う | | ドブネズミ | 約22〜26cm | 尾は頭胴より短い/耳が小さい | 床下、下水、植込み、建物の低い所 | | ハツカネズミ | 約6〜9cm | 尾は頭胴より短い/小型 | 畑など(農村型) |

出典:東京都福祉保健局「都民のためのねずみ防除読本」。※体格や毛色には個体差があります。

クマネズミは警戒心が強く、市販の殺そ剤やわなが効きにくいとされています。自分でどこまで対応できるかは記事3で整理します。

なお、東京都内で自治体に寄せられる相談のうち、種類が分かるものの9割以上がクマネズミによる被害とされています(東京都・ねずみ防除読本)。これは東京都内の相談状況で、全国どこでも同じというわけではありません。

サインが見つかったら

ここまでで、フン・かじり跡・こすり跡・音・巣の跡・臭いのうち、いくつが、どこで、いつ見つかったかを書き出せていれば十分です。

  • サインが一つだけなら、しばらく様子を見て、新しいサインが増えるか確認します。
  • 複数のサインが重なる、同じ場所で新しいフンが増える、音が続く――このような場合は、ネズミの可能性を考える材料がそろってきた状態です。

次は、その状況で自分でどこまで対応できるか、どこからは業者や自治体に相談したほうがよいかを整理します。ネズミについての相談は、お住まいの区役所・保健所などでも受け付けています(東京都・ねずみ防除読本)。

次に確認すること

一次情報・参考資料

まず自分の状況を整理してから、次の一歩を選べます。

家の異変セルフチェックをやってみる