「床下からカサカサ、ガサガサという音がする」「もしかして何かいるのでは」――そう気になってこのページにたどり着いた方が多いと思います。
先にお伝えすると、床下の音だけで原因を決めることはできません。天井裏や壁の中と同じく、床下も直接のぞいて確かめるのが難しい場所で、音の情報だけで「これは害獣だ」と判断することは避けたほうがよい状況です。
この記事では、まず自分で確認しておきたいことを整理し、そのうえで床下で考えられる原因を、公的な資料で確認できる範囲だけ紹介します。
床下の音だけで原因を決めるのは難しい
床下は天井裏や壁の中と同様、目視での確認が難しい場所です。音がするからといって、それだけで害獣がいると決めつけることはできません。
音の種類(カサカサ・ガサガサなど)だけで、動物かどうか、何の動物かを特定することもできません。まずは落ち着いて、次に挙げることから確認していきます。
まず確認したいこと
音がする時間
夜間・明け方に多いのか、日中にも聞こえるのかを確認します。
音がする場所
床下のどのあたりか(家のどの部屋の下か)、同じ場所で続いているのか、日によって場所が変わるのかをメモしておきます。
水道の使用と連動しているか
蛇口を閉めたときや、洗濯機・食洗機が給水を止めたときに音がするかどうかを確認します。水を使ったタイミングと音が連動している場合は、動物とは別の原因が考えられます(詳しくは後述します)。
音以外の手がかり
一度きりだったのか、数日続いているのか。フン・かじり跡・臭いなど、音以外に気づいたことがないかもあわせて確認します。音だけよりも、複数の手がかりがそろったほうが、次に何を確認すればよいかが見えてきます。

床下でネズミが活動することはある
住宅に入り込むネズミのうち、ドブネズミは主に床下・下水を行動範囲にすることが多いとされています(墨田区)。
ただし、これは「床下の音はドブネズミである」ということではありません。床下で音がしたからといって、ドブネズミがいると断定することはできません。
フン・かじり跡・こすり跡など、音以外のサインも見つかっている場合は、ネズミの可能性を考える手がかりが増えます。詳しいサインの確認方法は、こちらの記事で整理しています。
→ ネズミが家にいるサインは?フン・音・かじり跡から確認する方法
ネズミ以外の動物の可能性を考えるとき
農林水産省の資料では、タヌキが休息場所として神社仏閣や空き家などの床下を利用することが報告されています。床下の音がタヌキによるものと断定はできませんが、ネズミ以外の動物が候補にあがることもあります。
ハクビシンやアライグマについては、屋根裏や壁のすき間を利用する傾向が高いことは資料で確認できていますが、住宅の床下そのものを利用することを直接示す公的な資料は、今回確認できませんでした。そのため、この記事では床下の原因候補としては扱いません。イタチについても、同様に確認できる資料が今回はありませんでした。
フンや足跡など複数の手がかりが見つかっていて、動物の種類を整理したい場合は、こちらの記事が参考になります。
音以外にも床下で確認したい異変
床下では、動物以外にシロアリが柱や土台の木材を食べている可能性もあります。公益社団法人日本しろあり対策協会は、シロアリ被害を確かめる手がかりとして、土でつくられた通り道(蟻道)、木材の割れ目に排出物や土砂を詰めた跡(蟻土)、木材の軟らかい部分だけが食べられて硬い部分が残る食べ跡(食痕)、羽アリが飛び立つ様子(群飛)などを挙げています。
これらは、床下から聞こえる音そのものの正体を示すものではなく、床下で別の異変が起きていないかを確認するための材料です。「この音はシロアリだ」と判断できるものではない点に注意してください。
水道を使ったときに音がする場合
東京都水道局は、蛇口やバルブの開閉などによって管内の水の流れる速さが急激に変化し、管内の圧力が変動することで、激しい振動や異常音が発生する現象を「ウォータハンマ」として説明しています。
この資料は、床下の配管に特有の現象だと述べているわけではありません。ただし、前述のとおり水を使ったタイミングと音が連動している場合は、動物ではない可能性を考える材料のひとつになります。
床下の音が気になるときの次の行動
床下の音だけでは、原因を断定することはできません。まずは音がする時間・場所・水道使用との連動を確認し、フン・かじり跡・臭いなど、ほかの手がかりがないかもあわせて見ていくことが次の一歩になります。
- ネズミのサインが見つかった場合 → ネズミが家にいるサインは?フン・音・かじり跡から確認する方法
- 動物の種類を整理したい場合 → 害獣の見分け方は?姿・足跡など確認したいポイント
- フンを見つけている場合 → 家でフンを見つけたら?まず確認したいことと注意点
- 獣のような臭いも気になる場合 → 家が獣臭いと感じたら?まず確認したいこと